会長挨拶

会長 宮川哲夫

第8回 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
中国・四国支部学術集会

会長 宮川哲夫
(高知リハビリテーション専門職大学 学長)

このたび、第8回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 中国・四国支部学術集会を9月17日(土)に、高知県立県民文化ホール グリーンホールにおいて久しぶりの現地開催で行います。学術集会のテーマは「救急・集中治療からターミナルまでのシームレスな呼吸ケア・リハビリテーション」としました。呼吸ケア・リハビリテーションは急性期から在宅そして終末期まで必要に応じ、適切な介入が不可欠であります。2020年から医療現場はCOVID-19に翻弄され、呼吸ケアとリハビリテーションの在り方を考えさせられました。また、終息に向かっていた矢先、最近になってまさかの第7波を迎えるとは夢にも思っておりませんでした。このような状況の中、開催することは一抹の不安もつきません。

招請講演にはオランダのMaastricht 大学・CIROのMartijn A. Spruit教授に「Challenges for center-based pulmonary rehabilitation リハセンターベースの呼吸リハビリテーションの課題」という最新の呼吸リハビリテーションについてお話しいただきます。現地とウェブで繋いでリアルタイムで小生の通訳を交えて行います。

特別講演1には「COVID-19罹患後の呼吸器症状」について、この分野の日本のリーダーである高知大学呼吸器・アレルギー内科 横山彰仁教授にお願いいたしました。特別講演2には「非がん性呼吸器疾患の緩和ケア」について、非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021の作成委員であります松江医療センター呼吸器内科医長・教育研修部長 門脇 徹先生にお願いいたしました。特別講演3には「高齢嚥下障害患者の経口摂取再獲得のための予防医学のすすめ」について、高齢者嚥下障害に造詣の深い愛媛大学医学部耳鼻咽喉科 講師の田中 加緒里 先生にお願いいたしました。我々の見る呼吸器領域と異なる観点からのお話が伺えるものと思います。

特別企画として、お隣の建設会館4階において在宅酸素療法の患者さまを対象に、ボッチャ体験コーナーを企画いたしました。ご指導はボッチャのクラシファイヤーのご資格をお持ちで、パラリンピック日本チームをご指導された経験をお持ちの杏林大学保健学部理学療法学科の一場友実先生にお願いしました。

その他、ランチョンセミナー1題、教育講演4題、一般演題9題、会長講演を予定しております。

開催にあたっては感染対策を十分に行い、現地開催のみで行います。久しぶりの皆さま方との懇親の場となるよう楽しみにしておりますので、多くの方々にご参加いただき、呼吸ケア・リハビリテーションの発展・普及に役立てていただければ幸いです。

© 第8回 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 中国・四国支部学術集会 . All Rights Reserved.